中長期ビジョン

TOWAビジョン2032 「変革で世界の頂へ」

  当社は、創業以来、“産業社会が最も求める「技術開発」を根幹に、クォーター・リードに徹した「新製品・新商品」の創成に向けて、果敢なる挑戦のもと、全力を傾注して成果を生み出し、もって産業の発展に多大の貢献をはたす”という経営理念に基づき、半導体パッケージの技術革新と、より良い社会の実現に貢献してまいりました。

  近年、コロナ禍によるリモートワークやオンライン授業の急速な普及などにより、様々な用途で半導体需要が増加しております。さらに、中国での半導体内製化に向けた積極的な設備投資が加わり、半導体製造装置市場も急激に拡大するなど、当社を取り巻く環境は大きく変化しております。また、サステナビリティの実現など様々な社会課題に世界が直面する中で、今後も当社がさらなる成長と企業価値の向上を目指し、世界において他社の追随を許さない唯一無二の企業となるため、新たな長期ビジョン(ありたい姿)を策定いたしました。

TOWAビジョン2032の成長戦略

TOWAビジョン2032の成長戦略

1. ありたい姿

・ パッケージングプロセス提案により顧客価値を創出し続ける世界のリーディングカンパニー
・ TOWAの技術でサステナブルな社会を実現する会社
・ 積極的な情報発信で知名度の高い会社
・ 企業文化の伝承と多様な価値観を尊重する笑顔で働ける会社

2. TOWAビジョン2032 の業績目標(連結)

(単位:億円)

  2025年3月期2028年3月期2032年3月期
売上高 600 760 1,000





半導体製造装置事業 440 525 625
化成品事業 22 28 40
新事業 112 175 295
レーザ加工装置事業 26 32 40
営業利益 126 167 250
営業利益率 21.0% 22.0% 25.0%

第一次中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)

  「TOWAビジョン2032」の達成に向けた、2023年3月期から2025年3月期までの3ヵ年の中期経営計画の概要は次のとおりです。

  なお、第一次中期経営計画は、“「世界の頂」への基盤強化”を行う期間と位置付け、新技術の開発や生産設備への投資に加えて、TOWAの技術を次世代へ伝承するための人材育成や、事業規模拡大に向けた人材の獲得を積極的に行います。また、事務作業や生産現場の効率化に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)投資なども行うため、第一次中期経営計画は一時的に利益率が低下しますが、第二次中期経営計画以降はこれらの投資効果により、営業利益率は改善する予定です。

第一次中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)の概略

テーマ

TOWAが創り出すプロセスイノベーション

1. 基本方針

(1)パラダイムシフトにより保有する技術・品質・プロセス(ノウハウ)の付加価値をビジネス化し収益力を高める
(2)DXの活用によりスループットを最大化し市場競争力と財務基盤の強化を図る
(3)コア技術を根幹に新たな事業と収益の拡大を図る
(4)多様性に富んだ挑戦思考を持ち次世代をリードする人材の育成を図る
(5)SDGs・ESGへの積極的取組みにより企業価値の向上を図る

2. 事業戦略

【半導体事業】

① 付加価値を活かしたプロセスビジネスの展開により半導体事業の収益力を強化する
② リードタイム短縮および在庫削減を目的とするMIP(Minimal Inventory & Period)により生産体制・財務基盤の強化を図る
③ 開発リソースへの積極的な資源投入により顧客ニーズの先取りやSDGs・ESG 投資に適った製品の開発をスピード感を持って実行する
④ シンギュレーションとブレードの連携による市場獲得

【化成品事業】

① 化成品事業で培ったコア技術をもとにTOWAブランドの付加価値を高め事業規模を拡大する
② 品質・コスト・納期を更に追求し安定した収益体質を構築する
③ 医療機器のライセンスを活かし商品の多様化を図る

【新事業】

① コア技術の応用展開により新たな柱となる事業を独立させポートフォリオの変革を図る
② TOWAオリジナル商品の創出により新たな事業化を実現する
③ TSS事業を通じてお客様の安定稼働に貢献し、長期的関係を確保する
④ グローバル生産拠点を活用した原価低減により競争力強化とシェア拡大を図る

【レーザ事業】

① アプリケーション強化により新商品を創出し、「価値創造」と「価値獲得」を図る
② TOWAグループの生産・販売拠点を活用し生産能力アップ・原価低減と販売体制・サービスの強化を図る
③ 顧客プロセスを徹底追求し、課題解決型ビジネスができる企業へ成長する
3. 機能別戦略

【販売戦略】

① プロセスサポートを強化し当社技術でしか生産できないビジネスモデルの構築による販売拡大と収益力の向上
② 当社独自技術のコンプレッション装置による活用範囲の拡大
③ グローバル販売・管理体制・サービス体制の強化による顧客満足の向上

【生産戦略】

① グローバル生産・購買体制の最適化による原価低減およびリードタイムの短縮
② 生産技術の向上により品質の信頼性を高める
③ DXを活用した高付加価値の製品生産に取組む
④ 変化する環境(リスク)に対応できる人材の育成と事業構造の構築

【開発戦略】

① パラダイムシフトによりお客様のニーズに沿った新製品を開発する
② モールドプロセス開発と次世代モールディング革命によりディファクトスタンダードを確立
③ SDGs・ESG を意識した環境型開発の推進

【人材・組織戦略】

① プロセス開発からソリューション提案まで行うTOWA拠点のグローバル展開
② 次世代をリードするグローバル人材の育成
③ DX による業務効率化により働き方改革を推進
④ TOWA技術の伝承のためのTOWA学校の創設
4. 業績目標(連結)

(単位:億円)

  2023年3月期2024年3月期2025年3月期
売上高 550 570 600





半導体製造装置事業 420 425 440
化成品事業 19 20 22
新事業 86 100 112
レーザ加工装置事業 25 25 26
営業利益 122 124 126
営業利益率 22.2% 21.8% 21.0%
経常利益 122 124 126
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当期純利益
85 87 88

TOWAビジョン2032および第一次中期経営計画について  1719KB

免責事項

本資料には当社グループの計画や方針、財務、技術、製品、サービス、業績等に係る将来予想に関する記述が含まれております。将来予想に関する記述は、あくまで当社グループが現時点において入手可能なデータや仮定、方法等に基づき、当社グループが判断したものであり、様々なリスクや不確定な要因を含んでおります。また、新たなリスクや不確定要因は随時生じるものであり、その発生や影響を予測することは不可能であります。したがいまして、本資料に含まれる将来に関する記述は、実際の結果とは大きく異なる可能性があることをあらかじめご了承願います。

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